防腐・防蟻
  Boufu Bougi
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現在の建築の防腐、防蟻材の健康に及ぼす影響は、かなり大きいのです。なぜなら虫が嫌う物、カビが嫌う物。それを化学物質で製造しているのです。虫が死ぬ化学物質が体に良いはず無いでしょう。
畳の下に防虫シート、抗菌シート、抗菌フロアー、家中に、現代の「清潔」なる商品があふれかえり、はたして自然素材で防腐、防蟻ができないのでしょうか。
自然界には、植物自身を虫、鳥、カビなどから身を守る為の「技」を持ったものが数多く存在します。その中でも特に効果の多いものを紹介します。

■柿渋の歴史
 柿渋の歴史は古く、弥生時代以前にも使われていたのではと言われています、戦国時代の武将が着ていた陣羽織やお城の破風板、鳥居の防腐なんかにも使われていたそうです。戦前には一般家庭でも作られ日常的に使われ、投網の防腐、酒蔵の木桶やしぼり袋、番傘、うちわなどにも使われています。

色は柿の橙いろを想像するかもしれませんが、茶色です(赤茶に近い) 形状は液体 発酵食品なので温度に気を使います。
味は表現がむずかしいですが、舌がキュッとしぼられる感じです。
におい 柿渋は独特のにおいがします。日本の柿渋工場が少なくなったのは化学物質の出現とこの臭いに関係が有るようです。においは酸味の強いにおいで少し醤油を腐らせた感じです。
柿渋には防水・防腐・防虫効果などがあり、塗布物の繊維質に吸収され乾燥後に不溶性物質をつくり、収斂性(しゅうれんせい:引き締める性質)を発揮します。また、塗布(乾燥)直後の色は、ごく薄いものですが、光にあてるほど、また時間とともに濃い茶色に発色していきます。また血圧降下剤・やけど・しもやけ・二日酔い防止に又強い蛋白との結びつく性質から毒蛇等の蛋白毒の中和やお酒の清澄剤として利用されてきました。柿の葉寿司は柿の抗菌性と消臭性を利用したものです。
現在では様々な分野で必要とされ、食品工場で使用する水の除鉄、生産物の褐変防止や工場排水からの重金属(鉛やカドミュウム等)の回収、ウランや金化合物の集積や回収、各種飲料製品及び醗酵製品における除タンパク、飲料製品からのカフェインなどのアルカロイド除去、タンパク質や色素汚染排水の浄化、海水、真水の汚染に関与するプランクトンの除去などにも使用されています。
■塗料・染料
金属と結合する性質のある柿渋は鉄製の道具を使うと黒くなる性質が有ります、木の場合だと杉は塗った後の木目が浮きでて美しく特にお薦めです。松のヤニ止めに使う事も有るそうです、草木染めの場合はシルク、麻、木綿が良いと言われています、和紙も渋紙や一閑張りとして使われていて相性は良いです。
柿渋の塗り方
 柿渋の塗り方の基本は、薄めに塗っては乾かすを繰り返すことです。また、原液のまま漬けるように塗るのも面白く、漆にも似た光沢が得られます。塗った直後はほとんど着色しませんが、天日にあてて乾燥させると、数日で独特の色合いになります。乾燥するまでは、独特な生臭い匂いがありますが、乾燥後は匂わなくなります。

@(木地調整)塗った時の毛羽立ちが少ないので、鉋で仕上げる方が望ましい。研磨紙使用の場合は細目を用い、カスなどがのこらないようによく拭き取ること。
A水で約2倍に薄めた柿渋を刷毛で塗り過剰分を布で拭き取り乾燥させる。
B乾燥すると木地が毛羽立つので、400番ぐらいの研磨紙をかるくかけるなどして、表面を平滑にする。
C2、3を繰り返す。
D(後始末)刷毛や容器は水でよく洗って下さい。


(注意)タンニンが主成分なので、鉄分があると黒くなります。塗る前に研磨紙のカスなどが残らないように注意して下さい。
■ホルムアルデヒド吸着効果
柿渋にはホルムアルデヒドを分解する効果があります。柿渋のタンパク質が原因であろうと思われます。タンパク質のアミンがホルムアルデヒドと反応し、ホルムアルデヒドが分解されるという反応は考えられます。元々ホルムアルデヒドは、DNAやタンパク質と反応し、その修復過程のミスによって発がんを引き起こすと考えられています。
■ポリフェノールは赤ワインの10倍以上!!
最近、健康によいポリフェノールを含む食品として、チョコレートの原料であるカカオや赤ワイン、緑茶などが話題になりました。植物の光合成によって出来る物質で、強い抗酸化作用をはじめ、実に多くの働きで健康な体をつくる成分です。とくに、柿渋ポリフェノールは、タンニン、カテキン、フラボノイド、などを含む高分子の結合体です。しかも、その含有量は柿渋100g中に3500mg。緑茶で230mg、赤ワインで300mgですから、なんとその10倍以上、カカオの約2倍とたっぷりと含まれていることになります。

柿渋に含まれる柿タンニン(ポリフェノール系化合物)の微生物抑制効果は緑茶タンニンに比べ、数倍高いという研究成果が得られています。柿タンニンは大きな構造式をもつ縮合型タンニンで、数多くのフェノール性水酸基(−OH基)と各種悪臭成分が化学的に結合して消臭効果を発揮することが明らかになっています。柿タンニンの化学構造はカテキン、カテキンガラート、ガロカテキン、ルチン、クエルセチンプロアントシアニジン、ガロカテキンカラート、グルコガリン、没食子酸などからなります。

タンニンの含有量が多いほどよい渋です。タンニンの多いまだ青い未熟果が秋の前(8月中旬〜下旬)に集められ柿を搾る 作業が行われます。天王柿、鶴の子、法蓮坊など、やはりタンニン含有量の多い柿が原料です。未熟柿をくだき、圧搾しその年の柿渋が出来上がります。

■柿渋の飲み方
盃に3分の1(5〜7CC)を1回量とします
食間に1日2回、朝と昼の間に1回と昼と夕の間に1回
飲み方はいろいろ、少量の水に薄めると飲みやすい
原液にレモン汁をかけると飲みやすい
原液を炭酸飲料(コーラなど)といっしょに飲むと飲みやすい

■ガン発生を40%以上防ぐ効果
柿ポリフェノールには、活性酸素の働きを押さえる「抗酸化作用」があります。この働きは呼吸によって体内に取り込まれた酸素が化学変化を起こし、活性酸素となり、悪玉コレステロールが酸化するのを柿ポリフェノールが防いでくれます。従って「ガンの発生、ガン細胞の増殖」を40%以上の高い率で防ぐ効果があることが明らかにされました。

■血圧降下作用
柿しぶは中風つまり脳卒中の民間療法(飲み方について)として、中国では漢方薬として古くから使われている

■やけどに効く
柿しぶに含まれているタンニンが人の組織によく吸い着く性質をもち、細胞の膨化をおさえて縮める作用をもっているので、高熱によって皮膚が赤くはれるのをおさえ水泡ができるのを防ぐからである

■下痢に効く
柿渋タンニンが腸管運動をおさえる作用があるからである

■細菌の繁殖を防ぐ
柿しぶが布や紙の繊維を固めて強くし防水力をあたえたり、繊維を腐らせないようにする作用がある。和紙や和傘、木器や腕ものにも昔から使われている

そのほか高血圧、脳梗塞、脳血栓、動脈硬化、中性脂肪・脂肪の酸化、コレステロール、糖尿病、心臓病、骨粗鬆症、肝臓(γーGTP・GOT)・胃潰瘍・胃腸保護、便秘、食中毒、花粉症、アトピー、アレルギー疾患、リウマチ、神経痛、冷え性、肩こり、頭痛、二日酔い、口臭、免疫力向上 など多くの予防に効くといわれ、悪玉コレステロールを退治したり、血液を浄化、余分な活性酸素を抑制、血糖値の上昇を抑制といった効果もあります。

■床下通気工法
無添加住宅では木造の場合、構造材である柱に檜を使用し、さらに地面から1m程度の高さまでの木部には防腐・防蟻用の柿渋を塗布しております。

 さらに防腐には、コンクリートの基礎と土台梁の間に通気を持たせ、外壁の下地の木摺板を斜めに貼ることにより、外壁内での
通気性を高めております。1階床下の湿った空気がこの外部からの流入により、壁内に温度差や気圧の変化で気流が発生するので壁の中を通り、軒先の通気水切りから流出するようになっています。

 木造住宅の外壁の中は、室内からの湿気が入り込んだり、あるいは断熱材の欠損があると壁内結露を起こす可能性が高いとされています。従来から壁内の湿気による結露やカビが発生し、この壁体内結露は、結露によって壁内の木材が腐って建物の耐久性を低下させたり、表面的には室内側のホルムアルデヒド吸着ボードの裏面からカビが発生し、黒カビが発生し、室内環境そのものも不衛生な状態となっていきます。。

 このような状態を改善するために壁体内の湿気を外部に放出する手段として『外壁通気工法』が開発されました。この方法は壁体内の湿気を透湿防水シートという材料で壁を覆い、外壁材との間に外気が流れる層をつくることによって、壁内の湿気を透湿防水シートから通気層を通して外部に放出する方法です。

 この工法のメリットは、壁体内結露を少なくすることが出来る事にあり、 その結果、建物の
耐久性が向上することになります。
■その他の天然材による防虫効果
■馬酔木(あせび)
 園芸植物で有名。馬が誤って食べると、その毒でフラフラになるのでこの名がついたそうです。昔、殺虫剤として利用されていました。
■山椒の実
 山椒の実は独特の香りが香辛料として幅広く利用されていますが、この香りが実は虫が嫌がる物だと言うのが最近になって解ってきました。タタミの下等に入れると、防虫効果が有ります。
■楠木の葉
 楠は非常に長寿で大木に成長します。虫に食べられずに大きく・長生きなのは、虫に食べられない成分を持っており、実は、たんすに入れる防虫剤の天然樟脳の原料なのです。当然、葉にもその成分は入っており、それを畳下や、押入れに入れると防虫効果があります。